ミルボンは2024年12月期(2024年1月~12月)の決算において、売上高が前年同期比7.4%増の513億1,600万円となり、初めて500億円を突破しました。
前年に二桁減少していた営業利益も回復し、23.8%増の68億3,900万円となりました。
2025年2月17日、東京・京橋の本社で行われた説明会で、坂下秀憲社長と村井正浩常務がこれらの成果と今後の展望について解説しました。
全体売上の6割を占める主力のヘアケア部門は、店販品を中心に好調で、前年同期比10.5%増となり、業績を牽引しました。
2024年1月1日付で社長に就任した坂下氏は、1年間で国内外300店舗を訪問し、「客数減少時代には店販が重要だが、サロンの店販比率は15%ほどで機会損失も多い」と業界の課題を指摘しました。
この課題解決に向けて、店販の環境づくりやインフラ整備に取り組んでおり、その具体的な施策としてmilbon:iD(ミルボンiD)を累計6,566軒のサロンに導入し、スマートサロンは62軒に広がりました。
今後は、既存店へのフォローに注力し、その上で店舗数の再拡大を図る予定です。
部門別の売上高は以下のとおりです。
部門 | 売上高(百万円) | 前年同期比 |
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ヘアケア用剤 | 31,324 | 10.5%増 |
染毛剤 | 17,200 | 1.5%増 |
パーマネントウェーブ用剤 | 1,547 | 5.7%増 |
化粧品 | 868 | 51.9%増 |
その他 | 375 | 10.1%減 |
2025年12月期(2025年1月1日~12月31日)の通期業績予想は、売上高542億5,000万円(前年同期比5.7%増)、営業利益70億円(同2.3%増)、経常利益70億円(同0.5%増)、当期純利益52億円(同3.6%増)を見込んでいます。