厚生労働省は2025年8月8日、教育訓練給付金の対象となる「専門実践教育訓練」について、令和7年10月1日付の新規指定講座を発表しました。
理美容分野では、美容師向け8講座と理容師向け3講座の計11講座が新たに認定され、そのうち5講座は大阪のNRB日本理容美容専門学校が占めています。
理美容関係で新規指定された講座一覧
美容師向け8講座
- 千葉ビューティー&ブライダル専門学校:ヘアメイク科
- マリールイズ美容専門学校:専門課程美容科
- 資生堂美容技術専門学校:美容師通信科(非従事者コース)
- 東京マックス美容専門学校:通信課程美容科
- 福井県理容美容専門学校:通信 修得者課程(美容科)
- NRB日本理容美容専門学校:専門課程 昼間部 美容科
- 同上:専門課程 夜間部 美容科
- 同上:通信課程 修得者コース 美容科(10月入学)
理容師向け3講座
- 湘南ビューティーカレッジ:昼間課程 理容科
- NRB日本理容美容専門学校:通信課程 通信教育部 理容科
- 同上:通信課程 修得者コース 理容科(10月入学)
厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」とは?
何がいくら支給される?
- 受講中:学費の50%(年上限40万円)を6か月ごとに支給。
- 修了後の追加(就職等で条件達成):+20%(年上限16万円)。
- さらに賃金が受講前より5%以上上がれば:+10%(年上限8万円)。
→ 合計で**最大80%(年上限64万円)**まで到達(※2024年10月以降に開講する講座に適用)。 - 受給は原則最長3年(上限192万円)、一部の4年課程は4年目相当の追加あり。
失業中の生活支援(該当者のみ)
- 条件を満たす45歳未満の離職者などは、「教育訓練支援給付金」で**基本手当日額の80%**を2か月ごとに受給(専門実践の通学・夜間除外条件などあり)。詳細はハローワークで要確認。
だれが対象?(主な要件)
- 受講開始までに雇用保険の被保険者期間:通算3年以上(初回受給は2年以上)。
- 受講開始の1か月前までにキャリアコンサルティングと受給資格確認が必要。
理美容で対象になる講座の探し方・例
- 厚労省指定の「専門実践教育訓練」講座のみが対象。毎年4/1・10/1に新規指定が公表されます(2025年4月1日時点で3,220講座)。
- 2025年4月1日付の新規指定一覧(PDF)には、例えば下記の美容科・理容科が掲載:
- 福岡美容専門学校(福岡校/北九州校)美容科(昼間・通信)
- アンビシャス国際美容学校(大分)美容科(昼間・通信)
- IG BEAUTY ACADEMY(愛知)美容科(通信 36か月・一部eラーニング) など。
申請〜受給の流れ(超要約)
- 指定講座を検索・選定
- 受講開始1か月前までに、キャリアコンサルティング&受給資格確認(ハローワーク)
- 受講費用を払い受講 → 6か月ごとに給付申請(50%分)
- 修了後1年以内の資格取得+就職等で20%追加、賃金5%アップで10%追加。
実務Tips(理美容でよくあるポイント)
- 課程の長さに注意:美容・理容の昼間2年/通信3年など、在学年数に沿って給付期間・上限も変わります。
- 通信・夜間の扱い:教育訓練“支援”給付金は、通学制・夜間制の除外に留意(給付金の種別で要件が異なるため、ハローワークに相談が確実)。
- 初回/2回目の壁:初回は被保険者期間2年以上、2回目以降は原則前回受給から3年以上などの制限あり。
公式情報(まずはここ)
- 制度概要(厚労省):給付率・上限・80%への段階加算など最新の取扱い。
- Q&A(厚労省):細かな算定・端数・申請タイミングの疑問はここで解消。
- 新規指定講座リスト(2025/4/1付):理美容の具体的校名・課程・期間を確認可能(PDF)。
- 指定講座の全体発表(2025/2/10):指定数・オンライン/夜間/土日講座の充実状況。
- ハローワークの制度ページ:最長期間・総上限などの整理版。
参照:
厚生労働省 教育訓練給付制度
厚生労働省:専門実践教育訓練給付制度の活用の流れ
ハローワークインターネットサービス