財団設立の背景と目的
2025年7月15日、理美容・エステティック・ネイル用品の総合商社である滝川株式会社は、「一般財団法人 滝川グループ奨学金財団」を設立しました。この財団設立の背景には、2011年の東日本大震災後に同社が2013年から2017年まで行っていた「滝川奨学金制度(給付型)」の経験と、故・瀧川晃一前会長の意志が受け継がれています。理容・美容・ヘルスケア産業およびその関連分野に関わる人材の育成や、業界全体の発展を目的とし、未来永劫この産業が繁栄するための基盤づくりを目指しています。
財団は、奨学金給付事業に加え、理美容業界や関連産業に従事する人材や育成機関への支援、シンポジウムや講演会などの啓発イベントも積極的に実施していきます。これにより、業界全体の底上げと、志ある若者たちの夢の実現を後押しする役割を担うことが期待されています。
奨学金制度の概要と応募方法
「滝川グループ奨学金財団」が提供する奨学金は、2026年度に理容・美容専門学校へ入学する学生を対象とした給付型(返還不要)です。2年間で最大100万円(1年次・2年次それぞれ上限50万円ずつ)が支給され、学費や教材費など卒業までの学資金をサポートします。対象人数は毎年12名までで、経済的な理由で学費負担が困難な、20歳以下の日本国籍を持つ高等学校卒業見込み者が応募可能です。
応募期間は2025年8月1日から10月31日までで、電子メールまたは郵送での申し込みが受け付けられます。応募者は財団ホームページから申込フォーマットをダウンロードし、必要事項の記入と必要書類の提出が求められます。選考審査は11月に行われ、11月下旬に結果が公表される予定です。なお、定員に満たない場合でも追加募集は行われません。
今後の展望と財団の社会的意義
滝川グループ奨学金財団は、今後も理容・美容・ヘルスケア産業の発展を支える人材育成のため、継続的な支援を行う計画です。奨学金給付だけでなく、業界関係者や学生を対象とした啓発活動やイベント開催を通じて、業界の魅力発信や人材ネットワークの拡充にも取り組みます。これにより、より多くの若者が理美容業界を目指し、業界全体の技術・サービス向上や社会的価値の増大につなげることを目指しています。
財団の設立は、経済的な理由で進学を諦めざるを得ない若者たちに新たなチャンスを提供し、理美容業界の未来を担う人材の裾野拡大につながるものです。滝川株式会社は、社会貢献と業界発展の両立を目指し、今後も業界のリーディングカンパニーとしての役割を果たしていく方針です。