株式会社リクルートが運営する「ホットペッパービューティーアカデミー」は、2025年8月21日、全国の15~49歳の女性を対象に行った美容サロンの利用実態調査の結果を発表しました。今回の調査は都道府県ごとに集計されており、「15~49歳女性の美容意識・実態調査2025」として公開されています。
ここではヘアサロン(美容室)の利用率や利用回数について見ていきます。
【都道府県別・ヘア】15~49歳女性の美容意識・実態調査2025
美容室利用率・利用金額ランキング:都道府県別の傾向
2025年の美容室利用実態調査によると、全国平均の美容室利用率は78.0%で、前年(2024年)の79.5%からやや減少しました。都道府県別では、石川県が利用率84.7%で1位となり、前年17位から大幅に順位を上げました。次いで、東京都と京都府が82.7%で同率2位にランクイン。これらの地域では、都市部の利便性や多様なサロン選択肢が利用率を押し上げたと考えられます。一方、利用率が最も低かったのは埼玉県(71.7%)で、前年から順位を下げています。
また、1回あたりの利用金額では、沖縄県が9,478円で1位を獲得。次いで、三重県(9,359円)、岐阜県(8,890円)が続きました。沖縄県は、観光地としての特性から高付加価値のサービスが提供されていることが影響していると考えられます。
ランキング | 利用率(%) | 1回あたり利用金額(円) |
---|---|---|
1位 | 石川県 (84.7) | 沖縄県 (9,478) |
2位 | 東京都 (82.7) | 三重県 (9,359) |
3位 | 京都府 (82.7) | 岐阜県 (8,890) |
最下位 | 埼玉県 (71.7) | 徳島県 (6,781) |
年間利用回数とメニュー利用率:地域別の特徴
年間利用回数の全国平均は3.56回で、前年(3.55回)とほぼ横ばいでした。最も利用頻度が高かったのは東京都(4.37回)で、都市部における美容室の利便性が影響していると考えられます。次いで、大阪府(3.91回)、愛媛県(3.88回)が続きました。一方、利用頻度が最も低かったのは栃木県(3.20回)でした。
また、メニュー別の利用率では、「カット」が95.8%で最も高く、次いで「カラー」(53.2%)、「トリートメント」(35.6%)が続きました。地域別では、宮崎県が「前髪カット」利用率で43.6%と全国1位を記録。沖縄県は「パーマ」利用率で12.4%と他地域を大きく上回りました。
ランキング | 年間利用回数(回) | メニュー利用率(%) |
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1位 | 東京都 (4.37) | カット (95.8) |
2位 | 大阪府 (3.91) | カラー (53.2) |
3位 | 愛媛県 (3.88) | トリートメント (35.6) |
最下位 | 栃木県 (3.20) | パーマ(沖縄県 12.4) |
美容室選びのポイントと今後のトレンド
美容室選びで重視されるポイントとして、「料金の明確さ」(33.3%)、「ネット予約の利便性」(31.3%)、「口コミの評価」(30.6%)が上位に挙げられました。特に、ネット予約の利便性を重視する傾向は都市部で顕著で、東京都や大阪府では「ホットペッパービューティー」などの予約サイトの利用が高い割合を占めています。
今後のトレンドとしては、地方都市での「トリートメント」や「ヘッドスパ」などの高付加価値メニューの需要拡大が予測されます。また、キャッシュレス決済やオンライン予約の普及が、さらなる利用率向上に寄与する可能性があります。