株式会社リクルートが運営する「ホットペッパービューティーアカデミー」は、2025年8月21日、全国の15~49歳の女性を対象に行った美容サロンの利用実態調査の結果を発表しました。今回の調査は都道府県ごとに集計されており、「15~49歳女性の美容意識・実態調査2025」として公開されています。
ここではエステサロンの利用率や利用回数について見ていきます。
【都道府県別・エステ】15~49歳女性の美容意識・実態調査2025
全国平均と都道府県別ランキング:美容サロン利用率と意向
2025年の調査によると、全国の15~49歳女性の美容サロン利用率(過去1年に1回以上利用した割合)は、フェイシャル・ボディ/痩身が8.2%、脱毛が7.8%と、前年(2024年)に比べて減少傾向が見られました。都道府県別では、フェイシャル・ボディ/痩身の利用率が最も高かったのは東京都(12.2%)、次いで奈良県(12.0%)、福井県(11.3%)でした。一方、脱毛の利用率では沖縄県が14.7%でトップ、次いで香川県(11.0%)、長崎県(10.7%)が続きました。
以下は、都道府県別の利用率ランキング上位3位をまとめた表です:
順位 | フェイシャル・ボディ/痩身(利用率) | 脱毛(利用率) |
---|---|---|
1位 | 東京都(12.2%) | 沖縄県(14.7%) |
2位 | 奈良県(12.0%) | 香川県(11.0%) |
3位 | 福井県(11.3%) | 長崎県(10.7%) |
また、サロン非利用者に対する「利用意向」の全国平均は、フェイシャル・ボディ/痩身が21.6%、脱毛が21.8%と、いずれも約2割の女性が「利用したい」と回答しています。特に福井県では、フェイシャル・ボディ/痩身の利用意向が32.7%と全国平均を大きく上回り、脱毛でも32.0%と高い意向が示されました。
利用頻度・施術内容・予約方法の傾向
美容サロンの利用頻度に関して、フェイシャル・ボディ/痩身の年間平均利用回数は4.91回、脱毛は3.89回でした。1回あたりの平均利用金額は、フェイシャル・ボディ/痩身が7,377円、脱毛が8,016円と、脱毛の方がやや高額な傾向が見られます。施術内容では、フェイシャルでは「毛穴ケア」(41.1%)、ボディでは「お腹」(18.3%)が人気でした。一方、脱毛では「ワキ」(41.6%)が最も多く、次いで「Vライン」(30.5%)、「Iライン」(28.0%)が続きました。
予約方法では、ネット予約が主流で、フェイシャル・ボディ/痩身では66.5%、脱毛では65.3%がネット予約を利用していました。特にスマートフォンを利用した予約が多く、全体の約4割を占めています。一方、電話予約や店頭予約は減少傾向にあり、デジタル化が進んでいることが伺えます。
自宅ケアの実施率と美容グッズの利用状況
美容サロン利用者以外の自宅ケア実施率も注目すべきポイントです。全国平均では、「パック・フェイシャルマスク」の利用率が27.2%と最も高く、次いで「脱毛器・除毛器」(13.7%)、「美顔器(美顔ローラー)」(7.5%)が続きました。都道府県別では、沖縄県が「パック・フェイシャルマスク」の利用率で32.0%と全国トップを記録しました。また、「痩身クリーム」や「小顔矯正マスク」などの利用率も一部の地域で高い傾向が見られ、地域ごとの美容意識の違いが浮き彫りになっています。
以下は、自宅ケア実施率の上位アイテムをまとめた表です:
順位 | 自宅ケアアイテム | 実施率(全国平均) |
---|---|---|
1位 | パック・フェイシャルマスク | 27.2% |
2位 | 脱毛器・除毛器 | 13.7% |
3位 | 美顔器(美顔ローラー) | 7.5% |
この調査結果から、サロン利用と自宅ケアの両方を組み合わせた美容習慣が広がっていることが伺えます。